日本の景気は賃金が決める 吉本佳生著

読書感想です

以前ピットコインの読書感想で吉本佳生氏の本を取り上げました。

今回も経済のことが気になり読みました。
この著者はわかりやすく解説しようとする姿勢がよくわかりますが、経済そのものはやはり難しいという感じがします。綿密に読み込もうとすると根気が要ります。それだけ詳しく調べている感じです。グラフや統計などがよく出てきます。(経済学では当たり前なのかもしれませんが)

今話題になっている賃金格差、これを少なくすることが景気をよくするということのようです。
高い賃金収入の人は貯め込んで使わないからで低所得の人の収入が増えればよりお金も使われて経済が回り景気がよくなるという話です。

日銀や日本政府の景気対策について意見し、著者独自の綿密で細かい分析から提案しています。

提案の中で何度も繰り返していたのが
都市部への人口集中でより経済を活性化しようとするもののようです。
著者自身「おしくらまんじゅう」政策と呼んでいました。
それで現在低所得者の賃金も上がるといっています。

経済学的にはそうだと思いますし、ある程度賛そうだろうと思います。
ただ地方の活性化というのはあきらめたかたちでしょうか。

他の本も読んでみたい感じです。