「シンギュラリティ」神崎洋治著

読書感想、前回から半年以上も空きました。

やさしく知りたい先端科学シリーズ3 とタイトルの横についてました。

シンギュラリティってなに?

たまにネットなどで見かける言葉だけど ということで

手に取りました。

 

人工知能が人間の知能を超えて大きな変化が起きてしまう時期」 らしい

 

簡単にまとめてあった文をさらに短くしたので著者よれば

異論があるかもしれません。

 

人工知能 AI 汎用型AI 特化型AI とコンピュータと細かな説明があります。

 

特化型は個別の能力、仕事に関して目標として到達しているものもあるがが汎用型はまだまだということのようです。

ロボットや自動運転車など例があり現在の進化状況がわかりました。

(5年前の本なのでさらに進化がありそう)

ボストンダイナミクス社のアトラスというロボットが紹介されていて

YouTubeで検索して見てみました。

動きがより人間に近づいてすごいところまできていると感じました。

変化が起きてしまう時期のいろんな状況や考えるべきことなども

言及があります。

 

 

「データサイエンティストの要諦」 加藤良太郎 高山博和 深谷直紀 著

データサイエンスの分野が注目されているので手に取りました。

大学の経済系などでデータサイエンス学科を新設するところも増えているようです。

 

タイトルの「要諦」ちょっと難しい言葉ですが

肝心なところ、大切なところという意味だそうです。

 

経営者やデータサイエンティスト向けに書かれているようでちょっと難しくは感じました。

しかしながらなんとなく全体をと通して伝えたいことは

従来のモデリング(データ分析作業)からコンサルティング的な提案をしていくことがデータサイエンティストとして重要で生き残りへの道だと言っているようようでした。

これはデータサイエンティストだけでなく、いろんな分野の専門家でもいえることなのかもしれないと思いました。

技術的な作業だけでなく問題点の洗い出しや解決の提案や方向性を示したり

できることがさらに求められるということでしょうか。

専門家や技術者であれば仕事に困らないという考えが日本社会になんとなくありますがあらゆることが自動化されてきてしまうと一気に仕事もなくなってしまう可能性があるのだと思いました。

データ活用の有効性を伝えつつ

遅れている日本の意識なども指摘しながら、ポテンシャルそのものは日本の国としても人材としてもあるようなので、データサイエンスがより浸透すればと思います。

 

 

「ドイツ人はなぜ毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか」熊谷徹著

働き方改革という言葉が当たり前になっている中

「ドイツ人はなぜ毎日出社しなくても世界一成果を出せるのか」

というタイトルの著書が気になり手にしました。

 

テレワーク(出社しない)という働き方はコロナによって実施された日本の企業も

多いと思います。その日本での取り組み以上にドイツでは

それまでに国としても準備しているところだったらしく、ちょうどコロナ禍にあたり

テレワークという働き方がスムーズに進み、定着化し日本以上に進んで浸透しているといった感じです。以前はドイツも出社して働くのが当たり前だったようです。

 

出社しなくても自宅ででもテレワークでもそのほうが生産性が高いと

考えるドイツ人が多いことのようでした。

 

ドイツ人が生産性を意識してテレワークでも成果を出し

ライフワークを考える上でオフタイムを大切にするという考え方によるところ

のようでした。

 

テレワークしても、もともと世界一の成果を落とすことなかった

ドイツの状況がわかる内容だったと思います。

 

しかし、それは日本でも同じでテレワークできたところは

生産性や成果は落としたところ、上げたところ個々に見ればあるかもしれませんが

全体を見ればドイツと同様に落とすことはなかっといえるのではないようにも思います。(日本は世界一の成果を出せてなく生産性の効率の悪さがずっと言われています)

ドイツよりも出社スタイルが復活した会社や組織が日本に多いのは経営者や労働者の

意識によるところのほうが多い感じもします。

 

出社が前提の就業体制にテレワーク導入する形が新しかったために

テレワークの有効性がクローズアップされた内容でしたが、

それぞれにメリットデメリットあり混合したより良いスタイルがいいのではないかと

思います。それは著書にも表現されていたようにも思います。

 

場所を自宅から職場にかえて、仕事に適した環境がそろっているのが会社でも

あるので空間としての生産性の高いと考えるのは会社というのもありますし、

気分的な意味でも脳の切り替え、モードの仕事モードとオフモードのをはっきりさせるのも生産性を上げる上で効果があるようにも感じます。

 

通勤時間も一見無駄とも思える考え事する時間や通勤風景もなんらかの

人に与える影響があり生産性という評価軸をどのように考えるのかも難しいところかもしれません。

「出社しなくても」というタイトルの前提として

「世界一成果をだせる」というところにクローズアップした内容の

著書も読んでみたいと思います。そこまではこの著書にはあまり触れられていない感じでした。

 

 

 

 

 

「肝臓のはなし」竹原徹郎著

健康診断で血液検査による肝臓の数値が悪かったので

肝臓のことを調べてみようと手に取りました。

 

肝臓の歴史的なアプローチから触れ

よく知られている「沈黙の臓器」と言われ病気が進むまで症状がでないこと

など興味深く読みました。

改めて肝臓は多くの働きをしているというのがわかりました。

消化・吸収を助けたり老廃物の処理、アルコールの分解など

わかる範囲はこんな感じですが、難しい用語も多く出てきて

医学的な読み物なのでそれは仕方がないかと思います。

肝臓の病気といえばウィルス性のものが以前は多く

肝炎や肝硬変、肝がんなどウィルス性のA型やB型肝炎が進行して

なるのはネットで調べたことと同様な情報や線維化が起こることなど

本書でさらに確認できたと思いました。

以前よりも脂肪肝も肝硬変やがん化のリスクがあるということです。

新しい発見は肝臓の病気の進行度が線維化でわかる

「FIB4インデックス」という方法があり

この本で知ることができてネットで数値をいれるだけで参考にできる判定を試せました。

健康診断では肝臓の専門医でない医師に血液検査とエコーで不安をあおることしか言われませんでしたが。この判定では線維化のリスクは低いと出ました。

このFIB4インデックスも一つの目安にすぎませんが、

少し基準値の数値を超えただけで再検査や精密検査など医療費の無駄な部分も多いと感じます。

早期発見で助かる命もありますが、どの程度がベストバランスかは判断は難しいのではないでしょうか。

一般人も読書やネット検索で健康や医学、病気の知識をもつことも大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

「入門 AIと金融の未来」野口悠紀雄著

「キャッシュレス」「AI」といったこれからの時代のことを少しでも知ろうということで手にしました。(4年前の本ですが)

 

AIは科学技術のイメージですが

こちらの著書は経済的なところでの利用について書かれています。

金融というタイトルもあることから

仮想通貨や銀行の取り組みなど少し難しく感じるところもありましたが

AIによりかなり効率的になり適正化されるところもあるのだと思いました。

それにより業務などが置き換わったり新しいことが発生したりと時代の変化を感じます。

世界的にみても日本はこの分野に後れをとっているようで

心配な面もありますが、個人情報やプライバシーなどいろんな規制のなかで

AI技術を取り込んでいくことの難しさも感じます。

ビットコインなど投資目的として考えている日本人が多いようで報道でもそのような

取り上げ方に感じます。

スタートアップ(ベンチャー企業)への資金としてという発想が少ないところも

新しい強みを得る機会を逃しているようにも感じました。

また

中国のこの分野での躍進も脅威を感じます。

日本の取り組みや進み方において資金的にも人材的にも投入していく

ことの重要性を感じます。

 

 

 

 

「人生にゆとりを生み出す知の整理術」 著者 pha

著者 pha (ファ)って何?というか著者名です。

本名はわかりませんが、日本人のようでした。

ゆるめな感じです。しかしゆるめながらも何かと対応していこうとして著者自身の取り組み方を紹介しています。

それで成果が上がることもあるだろうし、少し無理かなと思うこともケースバイケースのように思いました。

著者は京都大学出身ですが

このゆとりを生み出す方法で合格できたというのが少しイメージとギャップを感じます。(否定的な意味でなく、京都大学に合格するにはこのようなゆとりからではなく

さいころ、小学生ぐらいから勉強中心の暮らしをしていそうなイメージなので)

そうでなければいわゆる天才ということで天才だからゆとりがあるのかなと思ってしまうところもあります。

いろんな人のやり方整理術というのは何かと参考にはなります。

世界のニュースを日本人は何も知らない 谷本真由美著

世界のニュース、確かに日本語に訳されて報道されるのは

かなり限定されたり、あるいは意図的に流したり流さなかったり

あるのだろうと予想はできるのではないでしょうか。

で、そのあたりの知らないところなどを知りたいと思いこの本を

手に取りました。

 

この本の中で著者が日本人は知らないとしているところでも

私自身何となく知っていることもありました。

例えば中国がアフリカに対するアプローチを知らないとしているのは

報道が少なめだからなのかとは思いますが全くないわけではなく

知らないという状態ではないようにも思います。

遠いアフリカのことで日本人は実感がなく興味が薄いというのは

日本人自身もそのような認識なのだとは思います。

 

逆に知らないこともあり、そのあたりは読んだ価値があるとは思いました。

例えばマッキンゼーの黒いビジネスのタイトルの内容がありましたが

意外な感じがしました。

 

多くの国を見てきている著者であるので

いかに日本が恵まれているかを実感していて

そうだと感じる内容になっていると思います。

その一方で日本の至らないところもあり冷静に分析されているとも思います。