貧乏くじ世代 香山リカ著

連続で読書感想です。

まさしくこの貧乏くじ世代なので前から読みたかった本でした。
団塊の世代ジュニア1970年代の生まれです。

香山リカ氏の本は読みやすく肩に力が入らない感じがします。
1970年代の生まれの分析はそれなりに納得できました。
ひとつだけ占いや血液型診断を信じたがるというのは私には当てはまりませんし、
世代の特徴でないような気もします。

(確かにノストラダムスの予言が子供時代異常に話題になっていたりや血液型診断も当たり前のように話題になりますが)

バブルの恩恵を受けなかった世代。

貧乏くじ世代という感覚は
実際にはどの世代も少なからずそう思っているようですがやはり貧乏くじ感は高度経済成長やバブルという象徴的な時期があった分だけその後に就職氷河期に社会に出た世代は余計に感じるのだと思います。
その後の世代はその貧乏くじ世代を見ているので心の準備ができたというか、そういう世代をみているので感じ方が軽減されているのではと思います。

私もこういう貧乏くじ世代という感覚は正直感じるときはありますが、一つ上や二つ上の世代だけを見た狭い見方だとも思います。三つ上の世代の戦時中と入れ替わりますかと言われれば即答でいやです。

就職氷河期というけれど本当の氷河期とは比較になりません。

香山リカ氏は私から見たら一番いいお得世代ですが、自身はなんのバブルの恩恵も受けておらず(バブルに関係なく成功してるとは思いますが)それなりの悩みのある世代であり、貧乏くじ世代だけがそういう被害者意識をもつのをやめることから始めて日本を支えていってほしいという一番期待している世代だと言っているようにも思いました。