できる奴はICになる 大宮知信 竹間忠夫著

読書感想です。
ICとはインディペンデント コントラクター(independent contractor)
簡単にいえばフリーランスビジネスマンです。23人の調査報告をメインにこういう働き方もあるという紹介本です。
いっぱんによくある開業医やフリーランスデザイナー、弁護士、会計士など独立でよくあるパターンとは違うらしく、飲食業の経営や事業を興すいわゆる脱サラとも違うらしい。
 
いわゆる企業でのサラリーマンとしてやビジネスマンとしての近い形で一匹狼でやるやりかたといったらよいでしょうか。
 
違うとかかれていたがデザイナーや弁護士や会計士は比較的近いような気もしましたがよくわからなかったような気がします。企業の立場を考えて業務を行うという点では近いです。たぶん特殊な職業でなくてもICになれるということで特殊そうな弁護士などとも違うとしたような印象です。その反対に開業医や会社経営はかなりはっきり違う感じです。
 
大体の傾向はサラリーマンとして数年後、ICとしてあらゆる分野のコンサルタント的な形で成功しているパターンが多かったです。人事、内装、会計、税務などなどいろんな人がいろんなパターンでありました。(しかし、成功しているからといって圧倒的に報酬がUPしている。まあ成功している報告だからかもしれないが。また自分と比較してその人たちのサラリーマン時代の給料もその後ICとしても圧倒的に多い。世代論は持ち出したくないがバブル世代以上の人たちな印象も少なからずしました。個人的にそういうコンサルタント的な仕事でほんとうにうまくいくのか感覚としてつかみにくいです。すべてがけちけちな世の中、コンサルタントも買いたたかれ値切りに値切られるのではと思ったりします。(値切られない独自性が大事とはいってますがそううまくいくのか・・・。)
 
自分自身もこういう形(ここでいうIC)でやっていけたらと思うのですが(一応デザイン系なので)23人の具体的な話はどうも自分とは結びつかなくてなんともいえない感想でした。最終的には運のような気がしますし。個人的に起業や独立に際してこの運のウェイトを下げることができればもっと自由で活気が出るのではと思います。やはりものすごく勇気が要ります。失敗している人、会社にしがみついている人みると。(どこかで起業成功率が20%と見たことがあります。あやふやな情報です。運については記述がないです個人的な感想です。)
 
一筋縄ではいかないところや努力されているところいろいろあったのですがICに向いている性格とか書かれていましたが、どちらかといえば性格ではなくて手順を踏んで地道にやればどんな性格でも道が開ける的なもののほうが受けいれやすかったかもしれません。知識を得る努力や行動する努力はできても性格はなかなか生まれもった側面多いですし。あとやはりややワーカーホリック気味な人が多かったのも気になります。一応ワークライフバランスは保てているとはいってましたが。「休日と勤務日の区別がないが好きなことをやっているのできにならない。」と言っていた人もいては本当だろうか?
 
いろいろとは参考になりました。働き方模索中なのでついつい長い文章になりました。