理解する技術 藤沢晃治著

最近読書ネタばかりです。
 
藤沢氏の経験と理科系出身らしい(慶応理工学部卒)分析でいろいろ書かれていました。
図にする、表にする、丸暗記でなく理由、納得による記憶定着などはもうすでにやったことあるようなことも多かったです。
 
一夜漬けでのりきるというタイトルの章はどんな技術か期待しましたが、やはりそんなスーパーな技はなく、前もって問題を説いて間違えた問題を一夜で勉強するという方法は「それ一夜漬け違うやん。前もって問題解いてるやん。」と突っ込みをいれたくなりました。それでも全く何もしなかった場合の例もありましたが、要点だけを理解する。切り捨てるところはあきらめて捨てるという対処は特別なものではなくみんなしていることなのではと思いました。
 
英語習得に関してももう少し具体的なことがあるのかと思いましたが、文法や基礎を大切にすることはどこでも言われていることのようにも感じます。英語に関して、多くの日本人は自分の努力の割には(努力してできている人からすればあまいのだろうが)自己評価として自分の思い描くレベルに達しない挫折感や無力感が付きまとっていると思います。これは自分に言えることですが。
 
しかし、一冊の本としてまとまっていますし、自分ですでに実践していることは復習的に、知らなかったことは自分に合いそうならやってみる価値はあると思います。書かれている技術以上にご本人が努力家だとも感じました。
 
あと理解しやすさの例などそのタイトル通り著書でのまとめかた文章の区切り方、書き方、余白の取り方などわかりやすかったのですが氏のホームページはわかりにくく感じました。ウェブページとして何処に何があるか、どういうページで、どういう人なのかがすぐ理解できないように感じました。(いきなり著書の広告がメインに出ます)グラフィックユーザーインターフェイスという分野になると思うのですが説得力を持たす意味で修正したほうがいいと思います。(ちょっと辛口めです)