ビジネスチャンスの 発見技術 大澤幸生著

ハウツー本のようなイメージで手にしましたが、どちらかというと研究論文を一般向けの読み物にした印象でした。(ハウツー的な技術的な記述もありましたが)
具体的なエピソードや成功例がいくつもありましたがピンとくる感じは弱かったです。
いろんな事例がありましたが、この事例はこの結末で、これでなんとなく成功かな?チャンスを発見できた?というぐらいな印象でした。
キーグラフという視覚的に分析をするための図を使っていました。
こちらももう一つ「おおっ、これはいい手法だ!」というには素直に思えず、本を読むだけでなくレクチャーしてもらわないと、なかなかわからないのではという感じでした。
 
事例の中で、システム開発のクライアントの話がありデザイナーとクライアントの仕事のかかわりあいと非常に似ているところがあり、クライアントの要望やニーズのチャンスを見つけだす話は共感できました。
 
・日々の何気ないところからキーワードやその関係性から可能性を見つける(キーグラフを使って)
・(キーグラフなど使いながら)メンバーとのコミュニケーションからシナリオを導き出す
・成功シナリオに育てる
 
シナリオ手法という言葉はデザインでもよく出てきます。人々の要望、願望、希望をストーリとしてイメージしてそれを実現できますよという提案でしょうか。
 
一般的に日々、個人がビジネスチャンスを見つけるための生活習慣というような流行り本的なものではなく、
比較的大きな企業の中で取り組む技術的な手法と大学での研究報告という印象でした。
難しく感じました。