フリーという生き方 岸川真著

常々フリーランスだけで生活するのがベストだと思っているので図書館で手にとりました。
岩波ジュニア新書なので10代ぐらい向けなのかと思ったりしながら読みました。

文章自体は割とさらっとした感じですが、フリーの苦労は結構きついものを実体験として書かれています。精神的に病気になったり、生活に困るほどの状態がかいてあるのでいかに安定したフリーランス活動ができるかは書いてませんが、フリーランスの苦境を乗り切る気構えなどは書いてありました。

具体的には人の出会いからなんとか糸口を見つけるというものでした。
この方法はやや昔チックな感じがしたのでもう少し年齢が上の方かと思いましたが同い年の1972年生まれでした。実際、こういう人との出会いから仕事に結びつくというのは難しいのですね。
自分にあてはめても苦手ですし。そうは言ってられないのですが。
(本書の内容と関係ないですが国がもう少し制度的にフリーランスや起業をバックアップしてもらえればとも思いました)

映画や編集の仕事をされているだけあって豊かな経験をされていると思います。とういうか、そういう風に意識していると思えます。実体験を読むとへーと思うことも多かったです。記述は多くなかったですが、子ども時代の話で難病に倒れた友人の話などはそれだけで心を動かされるのもでした。

ハウツー本ではないですが、著者の自分なりのフリーの生き方として
・規則正しく生活
・外へ出て歩く
・喫茶店でもなんでも人との出会いやかかわりを持つ
などが書いてありました。