働くって何だ 30のアドバイス 森清著

11月になって初めての更新です。

「働くって何だ 30のアドバイス」 森清

読書感想です。岩波ジュニア新書なので中高生向きですが大人が読んでもいい本です。
いろいろ働くことに関して思うことがあるので手に取りました。

最初にこの著者が一番言いたいことから始りました。
「どのような時代にあっても細い竹のようにしなやかに踏みつけられても頭をもたげる雑草のようにしぶとく働き生きていってほしい。」

このように著者が言っているように、この時代、この世の中厳しい中でのアドバイスだと思います。

若く、今から働く若者に大して、体験談を交えて話を進めています。
著者は働きながら学び、転職をいくつか経験し、落ち着いてしばらく勤め、その中で、やりたかった文を書くなどし、そうものが評価されながら短大の教授になった経歴の持ち主です。

鶴見和子というかたを紹介していました。鶴見さんは留学はしたが、戦争のため大学院中退、父親の介護をしながら、博士号を取得したのを紹介し、困難でもなしえることの例を出していました。

ニートの問題にもふれ、決してニートたちをしかることなく勇気を出して社会に出て行ってほしいと書いています。

中小企業の活躍の実例も出されていました。プラスチック工場や精密板金など。
早いもの応募順に採用するユニークな求人方法などがありました。
 
インターンなど社会を早い目に知ることをすすめていました。
具体的なことは少々説教臭くはなっていましたが、それも若い人への愛情表現だと思います。

人生半分過ぎつつある自分にもいろいろ参考になりました。


※著者の詳しい情報があまりわかりません。2006年以降本は出されてないかもしれません。2011年の現在の職業観を書いた本を読んでみたいと思います。