脳のはたらきがわかる本  小長谷正明 著

岩波ジュニア新書なので中学生向きぐらいの本のですが、少し細かく説明が多いように感じました。
大人が読むと丁度ぐらいのような気もしましたが、大人でも組織の名前や細胞のカタカナ名など理解できる分だけという感じで読み進めました。
 
脳については興味がありいくつか本を読んだり、テレビなどでの知識によって知っていることやまだまだしらないことなどありましたが、いろんなことにたとえながら説明していました。
 
特に気になった部分は著者が「ごほうびシステム」と呼んでいた脳の機能で、達成感を感じた時に脳内麻薬であるエンドルフィンという物質が分泌され快感を得られるらしいです。
次々に新しい目標を決めて達成する人は、はたから見ると努力家に見えるが本人は楽しむように嬉々として取り組んでいて、脳でこのシステムが働いているからだと思われますと述べています。
 
また、気持ちよくハッピーになるフェニルエルルアニンという物質がはたらいて脳の側坐核という部分の脳内物質を増やすそうで、食べ物のチョコレートや赤ワイン、ブルーチーズに含まれるそうです。
胃から脳に行くまでどれくらい即効性があるかはわかりませんが・・・わかるような気もします。
 
大人になっても脳の細胞は増えることをロンドンタクシーの運転手の脳の研究を例にしていました。一方でストレスによって脳細胞は減るようなのでストレス社会は個人にとっても社会にとっても良くないのだとこういう方面からでも思いました。
 
他には「病は気から」というような内容を癌細胞の例をだし、もう少し科学的に説明していました。免疫が弱まり、癌細胞を抑制できなくなくからだそうです。健康な人でも一日に3000個ぐらい癌細胞は生まれているらしいが免疫によって殺し抑え込んでいるとのことです。
 
その他、記憶についての仕組みや夢についてなど面白い話が多くありましたが、
多かっただけに明確に記憶には残りにくかったです。
このブログで感想を書くために何度もページをさかのぼって確認しながら書きました。